常守朱はかわいいか

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→サイコパス劇場版での狡噛
→感想と考察第11話「WHAT COLOR ?」


常守朱はかわいいだろうか。



うーん。
間違いなく可愛かったですね。






過去形。
アネモネ風。






特に前半は友達とのやりとりもありましたからね。
仕事上は監視官、でもプライベートは20歳の女の子というイメージで描いてました。
後半随分と逞しく・・・






常守朱（つねもりあかね）20歳。声：花澤香菜
訓練施設を主席で卒業。
いや、「主席」は別段驚く事ではないですね。
どの期にだって主席は存在しますからね。






特筆すべきはその「職業適性」。
就職した公安監視官は勿論官公庁への適正がオールAという驚異的な数値を叩き出す。
しかし・・・同期500人の中で「公安監視官」の適正がAであったのは常守朱のみ。




「自分しかできない事が公安監視官ならあるのでは・・・」




その答えを見つけるために公安監視官への仕事を選択。
天真爛漫で不器用な性格ではありますが、
正義感が強くまたある種の「頑固さ」を持っていますね。






前半は「新米キャリア官僚」みたいなイメージでしたが、
槙島聖護に友人であった舩原ゆきを目の前で殺害された事をきっかけに、
より逞しくなります。






槙島聖護の写真を脳からデータとして抜き出す作業を慣行。
（これ、笑い男事件のトグサを思いだしますね）
本来憎しみで「犯罪係数増加」が懸念されるが、
一瞬100を超えたもののすぐに20程度まで低下するなど、
犯罪係数が上がりにくい体質を持っていると推測されますね。






槙島聖護を追い詰める過程シビュラシステムと取引。
槙島聖護を生きて捕獲する事を条件に狡噛（コウガミ）の助命を取り付けるが失敗。
ただ、その失敗後においても「模範的市民」として、
シビュラシステムとは特別な信頼関係に。

2期では・・・

1期のラストシーン。既視感・・・・？いや。
霜月美佳がまさに1期OPの常守朱のように配属されます。
攻殻機動隊SACを思い出しますね。






2期ではこの新人霜月美佳との葛藤が主軸になると考えています。
リアルビックブラザーとでもいうべきシビュラシステムとある種の同盟関係にある常守朱は、
既にその「システムの一部」とも取る事ができます。
1期の最終話で「生理的な嫌悪感」を持ちながらも、
そのシステムの有用性を「理解」した時点思想的背景は「シュビラ」に近い。






そして2期では1期最終話で見せた「嫌悪感」が徐々に薄れていくと思われます。
「いつか電源を・・・」と言った常守朱はそこには多分いない。
そして、シュビラを知らない霜月美佳は常守朱のやり方に反発・・・






1期の宜野座と常守の関係というよりは、
宜野座と局長禾生壌宗（特に前半の）ような関係に近いかな。
槇島に破壊される禾生壌宗は藤間幸三郎でしたが、
全ての禾生壌宗が藤間幸三郎ではないですからね。









そして1期の局長禾生壌宗（かせいじょうしゅう）がそうであったように、
常守朱の心理描写は詳細には描かれないかも。

ユートピア小説の系譜

1期では槇島が「オーウェル」に触れていましたが、
このサイコパスは明らかに「ユートピア小説」の系譜にありますね。
そして、ユートピア小説のラストは決まっています。





「スミスは偉大な兄弟を愛していた」




オーウェルの1984でもそれに影響を与えたと言われる「われら」、
そして「素晴らしい新世界」でも最後主人公はシステムを受けいれます。
強制されるのではなく「進んで」受け入れるんですね。





※左からハクスリー・ザミャーチン・オーウェルWIKIから




2期では常守朱がまるで「シビュラシステム」を完全に受け入れてしまった、
ように描かれそのカウンターパートとして霜月美佳があるという、
描かれ方がされると妄想。






本当に受け入れてしまったのか・・・？
それとも他に考えが・・・？
と僕のモウソウを掻き立てるはず。

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